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2011年

2017年

 2003年の夏、当時、各地の灯台を目指して旅をしていた私は荘内半島の仁老浜にたどり着いた。そこで偶然声を掛けてくれた年配の男が家に招き入れ、その家族と昼食を囲んだ。そこには生まれたばかりの孫もいた。お礼に贈った一枚の家族写真から、年に数回の私たちの文通は始まった。
手紙には、孫たちの成長、移り行く季節の風景、瀬戸内にしずむ夕日といった日々の出来事が綴られている。  私は手紙が届くたびに、まだ見ぬ景色を思い描き、その時間に触れてきたように感じた。
長い時間のなかで交わしてきた多くの言葉は私たちの距離を少しずつ埋めていき、いつしか家族のような温もりを感じるようになった。
ここにある写真は、私と仁老浜の家族がそれぞれに過ごした時間の重なりであり、交わされてきた言葉と、言葉にはならなかったものの両方が残っている。

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© 2025 Photographer RYOTA KYOSHIMA.
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